野焼きの煙の成分は、一酸化炭素・ホルムアルデヒド・アセトアルデヒド・粒子状物質(PM2.5、主に多環芳香族炭化水素)などです。
これらは煙草の副流煙と同じ物質で、煙草と同等の健康被害をもたらします。
刺激性のある煙に曝露すると目、鼻、喉の粘膜を刺激し苦しさを感じます。
グアイアコールなどの独特の臭気により、吐き気を催します。
一酸化炭素は血管の動脈硬化を促進し、長期的に心臓にダメージを与えます。
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドは発がん性だけでなく、喘息を引き起こす物質とされています。喘息による死者は年間1500人とも言われています。野焼きは喘息患者にとって本当に死活問題です。
また、多様な揮発性化合物は、シックハウス症候群や化学物質過敏症患者にとって、わずかな量でも頭痛、吐き気、倦怠感に襲われます。
PM2.5は肺から血管内に入り込み、長期的に心筋梗塞、脳梗塞、肺癌のリスクが高まります。
短期的な曝露でも、PM 2.5濃度が10μg/M3上昇すると事故を除く全死亡や呼吸器系、循環器系の死亡リスクが 0.数% 〜数%程度増加すると推計されています。
このように、野焼きの煙は多くの健康被害を起こすことが分かっています。
(引用:野焼き煙害被害者の会)