稲わらの焼却はほとんどの自治体で「燃やさずに有効利用しましょう」と呼びかけられています。
稲わらは燃やさずに、すき込みや堆肥化することで地力が上がり、病害虫に強い米が出来ます。
佐賀県の実験では、麦わら野焼きをしても雑草抑止効果が無い事が証明されました。
北海道
平成29年営農改善指導基本方針
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/gjf/gijyutu/29/housin.pdf
稲わらの焼却は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)」により禁止されており、環境汚染や健康被害、交通障害及び地域のイメージダウンの原因になるので絶対に行わない。
青森県
http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kenmin/ch-nosui/w_no_-inawa-ra.pd-f.pdf
稲わらは貴重な有機資源です。
焼かずに有効利用しましょう。
○稲わらの水田へのすき込みは、作土層を増やし、土壌を柔らかくし、土壌窒素を多くするなど堆肥とほぼ同じ効果があります。
○すき込み時期は秋が基本です。稲刈り後早く行うほど、分解する期間が長くなるため、腐熟が促進されます。
○稲わらの分解を進めるために、石灰窒素(20kg/10a)や腐熟促進剤を散布してからロータリーやプラウ等ですき込みます。
秋田県
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/15882
稲わら・もみ殻の焼却をやめましょう
●稲わら焼き等の煙は目やノドを痛め、特に体の弱い方や病気の方に被害が及ぶこととなります。
●くん炭製造の為のもみ殻焼きも、周辺の生活環境や交通などに影響を与える場合は原則禁止されております。
山形県
稲わらやもみ殻等の循環利用が可能なものは資源として適正に利用を進め、利用できない農作物の残さ等は廃棄物として市町村等の焼却施設等で処理するよう、農家にチラシ等を配布するなどして普及・啓発を行っています。
新潟県
http://www.pref.niigata.lg.jp/nosanengei/1343685653296.html
貴重な有機質資源である稲わらや籾がらの焼却はやめ、環境にも人にも優しい「新潟米」づくりを実践しましょう。
岩船農業振興協議会(新潟)
〇もみ殻は、ケイ酸質資材として活用できます
もみ殻の約 2 割はケイ酸分であるため、単収 540kg のほ場のもみ殻を全て田んぼに戻すと、ケイカルを約 80~100kg 散布したのと同等の効果が期待できます。
もみ殻の散布は、トラクターにコンテナ式のもみ殻散布機を付けて散布(自然落下)すると1回の散布量が多く、手間も少ないため省力的です。
また、通常の軽4輪にもみ殻を積んでほ場内で散布することも可能ですが、1回の運搬量が専用の散布機に比べ少なくなるため、荷台にコンパネを立て、積載量を増やすなどの工夫をすると良いです。
千葉県
https://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/network/field-h22/sui1009.html
稲わらのすき込み
10a当たりの稲わら生成量は約500kgありますが,燃やすと無機質になり土づくりの効果がほとんどありません。土壌への有機物補充のために稲わらは「上記事項に留意して」ほ場へすき込みましょう。
群馬県
http://www.pref.gunma.jp/contents/000369878.pdf
麦わらは燃やさずに資源活用しましょう!
麦わらは燃やさずに、ほ場へのすきこみや
敷きわらとしての利用を進めましょう!
また、畜産農家と連携し、家畜飼料、家畜敷料、堆肥原料として活用しましょう!
近江八幡市
http://www.city.omihachiman.shiga.jp/cmsfiles/contents/0000005/5292/sukikomichirashi.pdf
稲わら・籾殻を土に鋤き込む
⇓
・土壌の排水性を改善
・土壌微生物の活性化
・二酸化炭素の貯留
わらの鋤込みは地力向上以外にも、
地球温暖化の防止など多くの利点があります。
農業は地域の生活環境とともに営む産業です。
そのため、二酸化炭素(CO2)の排出削減が求められる時代、取り込んだ二酸化炭素を有効利用することも大切です。
農家の皆様におかれましては「稲わら及び籾殻の鋤き込み効果」や「地域の住環境」に与える影響についてご理解いただき、焼却処理を避けてくださるようお願いします。
佐賀県
https://www.city.saga.lg.jp/site_files/file/usefiles/downloads/s1195_20140606040638.pdf
麦わらは有機物が豊富に含まれている有機質資源です。
麦わらをすき込むことによって、地力が向上し、生産力向上につながります。
燃やさず、地力向上・収量アップのためにすきこみましょう!
麦わらを燃やしても雑草は減りません!
香川県
http://kw-ja.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/08/250e5f9ca0100ec83a364ed582a10baf1.pdf
⻨わら・稲わら・もみ殻などの農作物に由来する有機物は、田畑の土づくりに有効な資源です。
田畑へすき込むことで、排⽔性・保⽔性・保肥⼒を高めることができます。
◈畜産の粗飼料や敷わら、堆肥としての利用
・繁殖牛や飼育牛の粗飼料・敷料、果樹・野菜の敷わら、又は堆肥の原料としても有効利用できます。
福岡県(JA全農)
■わらすき込みの効果
① 稲・麦わらすき込みにより、腐植の低下を緩和し、地力維持できる。
② 土壌が軟らかくなるため、根の伸長を促し、耕うん作業が容易になる。
③ 土壌の養分保持力が高まり、肥料の削減が期待できる。
麦わらを焼却すると、水田雑草の発生本数が増加します!
≪水稲の生育≫
麦わらのすき込みで分げつが抑制される
が、出穂後の登熟向上により増収する傾向